多汗症 原因はなかなか特定できず対策が難しいのが現状です。だからこそ、多汗症 対策は患者さんと治療医師一種の共同作業かもしれませんね。

患者さんの話を効いていくと、「いつから汗がでるようになったのか。汗のきっかけはなにか。そのときの気持ちは」ということが、多汗症 原因のポイントになりなそうです。

どうやらある男性は、少年時代から内向的で感受性の強い性格だったようです。「手のひらに汗がたくさんでるようになったのは、いつごろからですか?」「中学生のときです」「中学生というと、もうちょっと具体的に、どんな場面だったか覚えていますか?」「フオークダンスです」「なるほど、ダンスですか。フオークダンスは手を握るわけでしょう?」
「そうです」「たしかに緊張しますよね。とくにお目当ての人がいたりすると」「そうですね」

多汗症 対策は、意外なところからヒントも出てくるものです。

汗をだし、汗を恐れる自分自身に対して、無理に理由づけをすることはないのです。

多汗恐怖の人は、だいたいにおいて知的レベルが高く、負けず嫌いの完璧主義の人が多いようです。そのため、どうかすると社会集団のなかでの自分の理想的な立場を思い描き、その理想と現実とのギャップを自分で分析し、解釈し、説明してしまうのです。

先ほどでてきたくだりなどが、まさにそうです。

「自分の人間関係がうまくいかないのは汗のせいで、こんな汗さえでなければ……」

こうした自己解釈は、まさに分析のための分析といえるでしょう。その分析の対象は、汗という身体現象だけでなく、どうして汗をかいてしまったかというような自分の感情までも理由づけていきます。

やがて汗かきの自分が許せなくなり、本来の自然な感情をおさえつけてしまうのです。


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